裏稼業のススメ　5 　ヤミ金業者

ヤミ金業者とは、俗にいう「090金融」です。
ヤミ金業者は、イメージとして、多額を借りるというイメージがありますが、実は、2万円や3万円といった小口客が、ほとんどだそうです。
ヤミ金業者と言っても危ない人ばかりに金を貸すのではなく、断る場合もあるという。
集客は、チラシと名簿で、普通に街中を歩いていると電信柱や電話ボックスにベタベタと紙を貼られているのを見かけるとおもいます。
つまり、それを見た切羽詰まった人達が電話をかけてきます。
名簿の多くは、ヤミ金業者の仲間の間で出回っているもので、借り入れ状況や返済状況がすぐわかるようになっていて、ちょうどいい人に目を付けて電話をかけます。
金は、直接会って貸したり、口座番号聞いて振り込んだりするそう。
ヤミ金業者の問題の利息は、当然、サラ金とは、比にならないくらい高いです。
ヤミ金業者の世界で、よく10日で1割の利息を「トイチ」と言ったものですが、実際は、トイチどころかトニやトサン、トヨン、トゴと言った感じ。
ヤミ金業者の利息は、想像以上に、ものすごく高いので、元金どころか利息を十分払えない客がいます。
その時は、ドスのきいた声でクギを指すみたいですけど、以外と温厚な人が多いみたいです。
脅しはかけない。
しかし、これだけ高い利息だと全額返済とまでは、中々いかないと思います。
その時のために「ジャンプ」という返済方法があります。
利息分をさらに貸し付けてそれを返済にあてたことにするということです。
「ジャンプ」という返済方法を使うと借金が借金を呼び、雪だるま式に借金が増えて首が回らなくなり、とうとう返済できなくなる。
最初、10万円借りたはずが、知らぬ間に100万円にふくれあがっていたという状況です。
こうなっては、少々のことでは、借金を返済できないので、女性なら風俗、男性ならマグロ漁船、トンネル工事で返済していくことになるそう。
悲しいことに、この世の中だんだん不景気になり、ヤミ金業者というリスクが高い手段を使ってまで借金をする人が多々いるらしいです。
ほっといても、一般市民に対して害にならないヤミ金業者は、この大不況の世の中でなくなるどころか増え続けていくことでしょう。