「植村直巳冒険賞」歴代受賞者　1 2

植村直巳氏の著書「青春を山に賭けて」に感銘を受けて登山の世界に入ってきた男がいます。
野口健氏です。
野口健氏は、1973年にボストンで生まれ、高校時代に植村直巳氏の著書に感銘を受けて登山を始めました。
1994年に二十歳そこそこの若さで南極大陸最高峰のビンソン・マシフの登頂に成功して6大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立した。
しかし、それから2度のエベレスト登頂に失敗している。
1997年の中国側からと1998年のネパール側からです。
1999年5月にネパール側の登頂に成功し、25歳で7大陸最高峰世界最年少記録を樹立したが、この先、気持ち上、消化しきれない思いが残ることになる。
それは、過去に中国側からのエベレスト登頂に失敗しているということです。
初挑戦から10年後の2007年5月14日現地時間20時45分再び、中国側からのエベレスト登頂に挑んだ。
8500mまでは、順調だったが、8600mを越えたあたりで高山病にかかり、体調が悪くなってきたという。 なんと、酸素マスクが壊れて低酸素状態になっていたらしいです。
頂上目前だったため登り続け予定時間より3時間遅れで登頂に成功した。
野口健氏は、山頂から衛生電話で「もうエベレストは充分です」と笑顔をこぼしたという。
2007年度植村直巳冒険賞受賞者は、野口健氏でした。